上映作品 ―  新世界秩序

宇宙戦争

原題: War of The Worlds
2005年 アメリカ
116分 カラー 35㎜
英語/日本語字幕
監督:スティーブン・スピルバーグ/原作:H.G.ウェルズ/音楽:ジョン・ウィリアムズ/出演:トム・クルーズ、ダコタ・ファニング

「ブオーン!」轟音とともに地中から出現する異生物の戦闘マシーン。背景説明を極力排し、突如襲撃されあっけなく崩壊する社会秩序を一般市民の身近な視点からリアルに描く。第一次世界大戦を予言したといわれた原作もそうだったが、これは非常に現代的な戦争映画でもあり、音と映像による破壊絵巻である。爆音上映チームが長年望んでいて果たせなかった『宇宙戦争』爆音上映が「フィルマゲドン・サウンド TM」によって今回金沢で実現する。

ツァイトガイスト

ツァイトガイスト原題: Zeitgeist
2007年 アメリカ
118分 カラー デジタル 英語/日本語字幕
監督:ピーター・ジョセフ
出演:オサマ・ビン・ラディン、ジョージ・W・ブッシュ、イエス・キリスト、アドルフ・ヒトラー

「ツァイトガイスト(Zeitgeist)」とは時代精神を意味するドイツ語である。これは常識として信じられている事柄の洗脳から目覚め、新たなる時代を切り開こうと観客に訴えかける啓蒙映画である。第一章は宗教や神話が権力に利用されてきた歴史をキリスト教やユダヤ教を中心に語り、第二章では9・11事件の不可解な事実を、第三章は世界の指導者と国際金融資本のつながりを語る。日本語字幕は今回の映画祭のために新たに翻訳作成した。

ツァイトガイスト:アデンダム

ツァイトガイスト:アデンダム原題: Zeitgeist : Addendum
2008年 アメリカ
123分 カラー デジタル 英語/日本語字幕
監督:ピーター・ジョセフ/出演:ジッドゥ・クリシュナムルティ、ジャック・フレスコ、ロクサーヌ・メドウズ、ジョン・パーキンス

『ツァイトガイスト』の続編である本作では、政府・金融・宗教は人類を不幸にするものであり、それに代わる新しいシステムが必要だと観るものに説く。第一章は金融システムの不条理性を解説。第二章はエコノミック・ヒットマンとして発展途上国を搾取してきたアメリカの工作員へのインタビュー。第三章はその新しいシステムとしてジャック・フレスコによる「ヴィーナス計画」の全貌を紹介する。日本語字幕を新たに翻訳作成した。

天安門

天安門原題: The Gate of Heavenly Peace
1995年 アメリカ
189分 カラー 35㎜
中国語/日本語字幕
監督・製作:リチャード・ゴードン、カーマ・ヒントン/撮影:リチャード・ゴートン/音楽:マーク・ペヴスナー

今年で20周年をむかえる、世界を震撼させた1989年の天安門事件。当時世界中に中継されながら実情は不透明なままだったこの事件を、膨大な映像素材と関係者へのインタビューで再構成し検証する作品。この時、天安門で何が起きていたのか? 100万人以上の若者たちによる民主化運動は巨大な共産主義独裁政権にいかに戦いを挑んだのか? 公開時中国返還直前の香港で記録的大ヒットとなった。天安門事件20周年記念リバイバル上映。

恐怖女子高校 女暴力教室

恐怖女子高校 女暴力教室1972年 日本
79分 カラー 35㎜
監督・脚本:鈴木則文/脚本:掛札昌裕、関本郁夫/音楽:八木正生/出演:杉本美樹、池玲子、須藤リカ、金子信雄、由利徹、三浦夏子、岡八郎、三原葉子

「賢き妻となり、愛しき母となろう」がモットーのある女子高校、実情は事なかれ主義の教師たち、学園理事は私利私欲に走っている腐りきった学園だった。ある日、前の高校で女番長だった乱れ菊のお由紀が転校してくる。お由紀はかつて学園理事長親子に追い詰められ心中した家族の生き残りだった。復讐のため好色な理事に近づき数々の証拠を握った由紀は、ズベ公たちの協力を得ながら虚偽に満ちた学園を破壊し、革命を成功させる。

日本暗殺秘録

日本暗殺秘録1969年 日本
142分 カラー 35㎜
監督・脚本:中島貞夫/脚本:笠原和夫/音楽:富田勲 /出演:片岡千恵蔵、高倉健、鶴田浩二、里見浩太郎、千葉真一、菅原文太、藤純子、小池朝雄、若山富三郎、唐十郎、土方巽

「暗殺は是か!? 否か!?」幕末・明治・大正・昭和の若者たちが停滞する社会を変えようと起こした様々な暗殺事件(「桜田門外の変」、「大久保利通暗殺事件」、「大隈重信暗殺未遂事件」、「星亨暗殺事件」、「安田善次郎暗殺事件」、「ギロチン社事件」、「血盟団事件」、「永田鉄山軍務局長暗殺事件」、「二・二六事件」)をオールスターキャストのオムニバスで描く日本暗殺百年史。当時の資料や証言を元に各事件を忠実に再現し、全編に独特の緊張感が漂う。

ラザロ

ラザロ2007年 日本
201分 カラー デジタル
監督・脚本・編集:井土紀州/製作:木村文洋、吉岡文平/音楽:花咲政之輔 /太陽肛門スパパーン/出演:東美伽、弓井茉那、成田里奈、伊藤清美、堀田佳世子、小田篤

「金持ちはより金持ちに、貧乏人はより貧乏になる。それがこの社会のカラクリや」そう呟きながら、無表情で犯罪を遂行していく怪物的ヒロイン……マユミ。彼女は社会からはみだした女たちを組織し、資産家を殺してその財産を奪い、偽札をばら撒いて経済テロを目論み、この世界の破滅とその後に訪れるであろう再生を希求する。3部構成からなるこの物語は、マユミと彼女の意志に共鳴した女たちの闘争の記録であり、精神の叫びである。

FRAG

FRAG原題: FRAG
2008年 アメリカ
88分
カラーデジタル
英語/日本語字幕
監督:マイク・パスレー/出演:ジョナサン・ウェンデル a.k.a. Fatal1ty、ラフィック・ブライアント a.k.a. LoSt CaUzE、ジョン・ロメロ

「ゲーム脳」、「ネットゲーム廃人」、「暴力ゲーム」など、ゲームに対してネガティブな言葉ばかりが国内メディアでは取り上げられている。しかし、現在海外では大企業がスポンサーとなり選手を育てるプロゲーマーの競技「e-sports」が盛り上がっている。本作で登場するプロゲーマーの若者たちは神技的ゲームプレーで世界各国のゲーム大会で勝利し大金を獲得、まさにゲームをプレーすることによって人生に成功している。本作はこの映画祭での上映が日本初公開。