メトロポリス伴奏付上映

メトロポリス

1927年の初公開以来、多くの音楽家たちによって新しい息吹をふきこまれてきたサイレント映画の傑作『メトロポリス』。現代の音楽家、生駒祐子、阿部海太郎、清水恒輔が金沢に滞在し、今回の上映のために新たに楽曲を書き下ろします。アコーディオン、ピアノ、コントラバス、自作の手製楽器などで、16mmフィルムの上映にあわせ、生演奏します。

公演日時:9月19日(土)  第1回)11:00  第2回)16:30 (2回公演)
公演場所:金沢21世紀美術館シアター21
料金:前売3,000円 当日3,500円

「メトロポリス」 Metropolis

1927年/ドイツ/93分/モノクロ/サイレント/16㎜
監督:フリッツ・ラング/原作・脚本:テア・フォン・ハルボウ/撮影:カール・フロイント、ギュンター・リッタウ/特殊撮影:オイゲン・シュフタン/美術:オットー・フンテ、エリック・ケテルフート、カール・フォルブレヒト/出演:ブリギッテ・ヘルム、アルフレッド・アベル、グスタフ・フレーリッヒ、ルドルフ・クライン=ロッゲ

2026年の未来都市メトロポリスは、摩天楼がそびえ、 高度な文明と繁栄がもたらされているかのようだったが、実態は特権階級と奴隷的な労働者階級とに分かれた階級社会だった。労働者階級の可憐な娘から作られたロボットのマリアは虐げられた民衆を扇動し、革命を起こさせる。今日の目で見ても驚嘆を禁じえない本作はSF映画の金字塔としてのみならず、文化のアイコンとまでなり、今日まで影響を与え続けている。

演奏者プロフィール

生駒祐子生駒祐子 Yuko Ikoma (mama! milk)

アコーディオン、手廻しオルゴール、足踏みオルガンなど、出逢った楽器や人に触発されながら音楽を奏でている。これまでに、『バーミリオン・プレジャー・ナイト』をはじめ、数々の映画、舞台、アニメーション、CFの音楽を手がけながら、ソロアルバム「esquisse」、「手廻しオルゴールで聴くエリック・サティ Moisture with Music Box 」や、インスタレーション( Fito Conesa 「Waiting time/ Wasting time」 バルセロナ 09' ) を発表。また、「mama!milk」のアコーディ オン奏者として、世界各地での演奏の他、多岐にわたる活動を自在に展開している。
http://www.mamamilk.net

阿部海太郎阿部海太郎 Umitaro Abe

1978年生まれ。音楽家、作曲家。自作をピアノ、ヴァイオリン、パンデイロなどで演奏する。東京藝術大学とパリ第八大学にて音楽学を学ぶ。帰国後、シアタープロダクツのファッションショーや、D-BROSの映像作品の音楽を制作。07年に1stアルバム『パリ・フィーユ・デュ・カルヴェール通り6番地』を、08年に2ndアルバム『SOUNDTRACK FOR D-BROS』(ともにTHEATRE MUSICA)を発表した。最近では蜷川幸雄演出のシェイクスピア作品(『リア王』、『から騒ぎ』、『冬物語』)や、CF (SOFINA beauté) 、映画『ホノカアボーイ』などで音楽を手がける。
http://theatremusica.com/

清水恒輔清水恒輔 Kosuke Shimizu(mama! milk)

10代の頃より, パンク~オルタナティヴシーン において、演奏活動をスタート。インプロビゼーションや、コンテンポラリーダンスなど、実に様々な現場を経由し、現在はコントラバス奏者として「mama! milk」 を中心に、多くのライヴやレコーディングで活躍。同時に、それぞれの空間が持つ音の響きを最大限にいかすディレクションは、mama!milkのあらゆる場所での独自の演奏活動を可能にしている。 また、ダンスなどの舞台作品や、映像作品とのコラボレーションに於いては、演奏のみならず舞台デザイン、装置の作製をも手がけている。
http://www.mamamilk.net