PROGRAMプログラム
映画の生体解剖
稲生平太郎＋高橋洋コンビによる恒例のトークイベント「映画の生体解剖」を武田崇元をゲストに迎え３年ぶりに復活。
稲生平太郎による極北映画三本立ても上映。
稲生平太郎
1954年大阪生まれ。作家。著書に幻想小説『アクアリウムの夜』および『アムネジア』、UFO、オカルト論『定本 何かが空を飛んでいる』、高橋洋との対談本 『映画の生体解剖』。武田崇元とのオカルト対談本（題未定）が近刊予定。横山茂雄名義の著書としては『増補 聖別された肉体』『異形のテクスト』『神の聖なる天使たち』『ライオンの場所』（訳書近刊）など。
武田崇元
1950年生まれ。伝説的オカルト誌「復刊地球ロマン」（1976～1977）の編集長として秘教的伝統の更新を企て、学研「ムー」の創刊に顧問として参画、神道霊学書籍の発掘を目的とする八幡書店を創立（1981年）、1983年には「出口仁三郎の霊界からの警告」（光文社）がベストセラーになるなど80年代のオカルトブームに決定的な影響を与える。幻覚誘導装置の開発研究にも尽力。稲生平太郎とのオカルト対談本（題未定）が近刊予定。
高橋洋
1959年千葉生まれ。脚本作に『女優霊』『リング』『インフェルノ蹂躙』『復讐運命の訪問者』『蛇の道』『発狂する唇』『血を吸う宇宙』『おろち』など。監督作に『ソドムの市』『狂気の海』『恐怖』『旧支配者のキャロル』『霊的ボリシェヴィキ』。著書に『映画の魔』『映画の生体解剖』がある。現在、コロナ下で撮った『うそつきジャンヌ・ダルク』『同志アナスタシア』がオンライン公開中。監督最新作『ザ・ミソジニー』は9月公開！
ザ・ミソジニー
2022年｜77分｜ 脚本・監督：高橋洋 撮影：中瀬慧 照明：玉川直人 音楽：長嶌寛幸
出演：中原翔子、河野知美、横井翔二郎
不気味な洋館、呪われた事件を演じる二人の女優。
彼女たちに憑依したのは「役」なのか「霊」なのか？
ホラー映画の巨匠、高橋洋の長編最新作。
9/18（日）16:50
上映前に女優の河野知美さん（出演、プロデューサー）と
高橋洋監督の舞台挨拶があります。
河野知美『父の愛人』（2013/迫田公介監督）でアメリカのビバリーフィルムフェスティバル2012・BEST ACTRESSを受賞。その後、日仏共同制作映画『サベージ・ナイト』（2015/Kristof Sagna監督）やNHK大河ドラマ「西郷どん」（2018）、HBO Max制作の「TOKYO VICE」（2022/マイケル・マン監督ほか）などに出演。主演を務めた『truth～姦しき弔いの果て～』（2022/堤幸彦監督）ではプロデューサーデビューも果たす。今後も『真・事故物件』（2022/佐々木勝巳監督）やプロデュース・主演を務める『水いらずの星』（越川道夫監督）が公開予定とコロナ禍の日本映画界にてフレッシュな話題を振りまく要注目の一人である。
食屍鬼ダーマー
1993年｜アメリカ｜99分｜ 監督・脚本：デヴィッド・R・ボウエン 脚本・出演：カール・クルー
出演：キャシディ・フィリップス、ジェーン・バスコム
十七人を殺害した「ミルウォーキーの食人鬼」ジェフリー・ダーマーを題材にした最初にして最良の映画作品。ただし、残虐描写や主人公の内面といった陳腐なものを期待してはならない。ここには劇的なものはいっさい存在しない――単調なまでにひたすら反復される殺人行為だけが眼の前をよぎっていく。
9/19（月・祝）11:45
血まみれ遊園地
1973年｜アメリカ｜74分｜ 監督：クリストファー・スピース
出演：ジャニーン・カラソ、ジェローム・デンプシー、ダニエル・ディートリヒ
遊園地/見世物で家族と共に働くことになったヒロインが地獄巡りを体験する。プロットはなきにひとしいレヴェルだが、D級以下の作品のみに発現するリアルな悪夢の感覚に注目。さらに重要なのは、見世物と映画のシャム双生児のような密接な関係の本源を、意図せずして露わにしている点だろう。
9/17（土）18:00
焔の眸
1983年｜アメリカ｜86分｜ 監督・脚本：アベリー・クロウンス
出演：デニス・リップスコーム、ガイ・ボイド、レベッカ・スタンリー
1750年、植民地時代のアメリカを舞台に展開する異色の幻想映画。キリスト教の説教師と狂女/魔女に率いられて流浪する小集団が、未開の地で土着の魔物たちと対峙する。公開時から現在にいたるまで正当な評価を得ていない不運な作品だが、その独創的なヴィジョンは忘れ難い印象を残す。
9/18（日）15:10