PROGRAMプログラム

9/21(土)18:10〜

「映画の生体解剖」~感染する妄想 狂気としての映画~

稲生平太郎 × 高橋洋

当映画祭恒例の「映画の生体解剖」トーク。
今回は「映画は狂っている」という基本認識を前提に二人が語り尽くす!

稲生平太郎稲生平太郎

1954年大阪生まれ。作家。著書に幻想小説 『アクアリウムの夜』 および 『アムネジア』、UFO、オカルト論 『定本 何かが空を飛んでいる』、高橋洋との対談集 『映画の生体解剖』など。横山名義の著書としては 『聖別された肉体』、『異形のテクスト』、『神の聖なる天使たち』、『死者の饗宴』(訳書、近刊)など。

高橋洋高橋洋

1959年千葉生まれ。脚本作に『女優霊』『リング』『インフェルノ蹂躙』『復讐運命の訪問者』『蛇の道』『発狂する唇』『血を吸う宇宙』『おろち』など。監督作に『ソドムの市』『狂気の海』『恐怖』『旧支配者のキャロル』。著書に「映画の魔」、稲生平太郎との共著「映画の生体解剖」がある。最新監督作は『霊的ボリシェヴィキ』。

宇宙の裏返し

2019年/日本/24分 監督・脚本:高橋洋 撮影:中瀬慧 音楽:長嶌寛幸 
出演:鰐淵恵美、釜口恵太、河野知美、湯川紋子、塩島清隆

かつて入院先の病院で「宇宙の裏返し」と名付けた奇怪な絵画を描いた女はそのせいで症状が悪化し、今は解放治療施設に転院していた。そこに以前の主治医、正木博士が訪ねて来るが……。

9/21(土)18:10

9/22(日)16:05〜

「映画の精神療法」~映画で人は癒やされるのか?~

春日武彦 × 平山夢明

「映画で人は癒やされるのか」をテーマに、
精神科医の春日武彦と作家の平山夢明が語る。

春日武彦春日武彦

精神科医。日本医科大学卒。産婦人科医として6年間勤務した後、障害児を産んだ母親のフォローを契機として精神科医に。都立松沢病院精神科部長、都立墨東病院精神科部長などを経て、現在も臨床に携わる。著書に「私家版・精神医学事典」「鬱屈精神科医、お祓いを試みる」「精神科医は腹の底で何を考えているか」など。平山夢明との共著に「サイコパス解剖学」「サイコパスの手帖」など。

平山夢明© 寺澤太郎平山夢明

「デルモンテ平山」名義で数々の映画・ビデオ批評を執筆する中、1996年「SINKER 沈むもの」で小説家デビュー。2006年「独白するユニバーサル横メルカトル」で日本推理作家協会賞短編賞、2010年「DINER」で日本冒険小説協会大賞、大藪春彦賞をW受賞。著書に「ミサイルマン」「他人事」「或るろくでなしの死」「暗くて静かでロックな娘」「デブを捨てに」「あむんぜん」や怪談実話シリーズ「「超」怖い話」「東京伝説」「怖い人」など。

9/22(日)19:50〜

クーロン黒沢の
「忘れられない人々

クーロン黒沢

クーロン黒沢が長い旅の間に邂逅した「忘れられない人々」を秘蔵映像と併せて語る。

クーロン黒沢

クーロン黒沢 1971年東京生まれ。人生再インストールマガジン「シックスサマナ」発行人。90年代にサブカル旅関連の書籍を書き散らかす。 代表作は「裏アジア紀行(幻冬舎アウトロー文庫)」「エネマグラ教典(太田出版)」など。 人生の節目で巡り合った一騎当千の英雄たちを取材・撮影した映像作品『幻の動物王国』『鏡の中の戦争』『世にも奇妙な浮遊人』等をアマゾン・プライムビデオで公開中。

9/23(月・祝)

弁士楽団付活動写真上映

弁士 片岡一郎 ・ 楽団 ムジカ・モスカータ

『狂った一頁』、『カリガリ博士』の2作品を活動弁士による弁舌と伴奏で上映。

片岡一郎

弁士 片岡一郎 2002年に澤登翠に入門。これまでに説明した無声映画は350本以上。国外への活動写真弁士文化発信も積極的に行っており18ヶ国で公演。東京国際映画祭歌舞伎座スペシャル、ポルデノーネ無声映画祭などに出演。周防作品『カツベン!』に出演と協力で参加、大河ドラマ『いだてん』にも出演

楽団 ムジカ・モスカータ

生駒 祐子

生駒 祐子 アコーディオン奏者。mama!milkとして発表した数々のアルバム作品が国内外で話題となる。近年は、『メトロポリス』の伴奏他、白井晃演出舞台「夢の劇」、さわひらき映像作品「Platter」、塩田千春展での「2台のコントラバスと古い扉とアコーディオンと無数の鍵による組曲」の発表等、舞台や美術作品の音楽にも深く関わっている。

波多野 敦子

波多野 敦子 主に5弦ヴィオラを使用、弦の生音にエフェクターを通した重低音やノイズ、古典的なハーモニーを組み合わせ独自のサウンドを生み出す。今年ヨーロッパ4カ国11本のソロ・ライブツアーを決行。MOCKY、折坂悠太、石橋英子、ジム・オルークらのアルバムやライブにも参加。フジテレビドラマ「朝顔」主題歌の管弦アレンジを担当。

BUN Imai

BUN Imai 打楽器奏者。幼少よりピアノ、作曲、ドラムス、マンドラ、パーカッションを通して音楽に親しむ。近年の主な参加作品:舞台「100万回生きたねこ(I.Pinto&A.Pollak演出)」「虹のかけら~もうひとりのジュディ(三谷幸喜演出)」「アダムスファミリー(白井晃演出)」他、TVドラマ「漱石悶々」、映画『ペンギン・ハイウェイ』他。

力リガリ博士 活弁伴奏付上映

1919年/ドイツ/77分 監督:ロベルト・ウイーネ 脚本:ハンス・ヤノヴィッツ、カール・マイヤー
出演:コンラート・ファイト、ヴェルナー・クラウス、リル・ダゴファー、フリードリッヒ・フェーヘル

力リガリ博士が催眠術を使 って、サーカスの眠り男チェザ一レを操り連続殺人を 企てる。ドイツ表現主義の名 作無声映画が活動弁士によ る弁舌と伴奏で製作から100 年後に蘇る!!

9/23(月・祝)12:10

狂った一頁活弁伴奏付上映

1926年/日本/71分 製作・監督・脚色:衣笠貞之助 原作・脚色:川端康成
撮影:杉山公平 撮影補助:円谷英一 出演:井上正夫、中川芳江、飯島綾子、関操
出演:コンラート・ファイト、ヴェルナー・クラウス、リル・ダゴファー、フリードリッヒ・フェーヘル

梢神病院で雑用係として慟<夫と患者の妻の目を通し て描かれる狂気の世界。 ド イツ表現主義に彩轡を受け た前衛映画を活動弁士による弁舌と伴奏で彩る。

9/23(月・祝)16:05