特別仕掛け上映

問い合わせ多数のため、当日9月21日午前10時からシネモンドにて入場整理券を配布します。かなざわ映画の会サポーターの方は、『地下幻燈劇画・少女椿』に限り、シネモンドでも 優先的にご入場いただけます。

●少女椿に関する、今までの経緯

・この作品は、1992年に、実験演劇・3面マルチスクリーンなどの仕掛け上映用のメインスクリーンとして制作された作品であり、単独の映画ではない。ただし、海外では仕掛けは無理なので、海外に限り、単独でメインスクリーンのみで上映している。

・1999年、サンセバスチャン国際ホラーファンタジー映画祭終了後、成田税関でフィルム没収後破棄される。国内輸入禁止・上映禁止の書類が霧生館事務所あてに届く。破棄・禁止理由は非公開。

・フランスでDVD化のためのマスターテープを、フランス送付の際、成田税関が、ドゴール空港あてに「要注意貨物・要チェック」という書類を添付、それを受けてドゴール空港は、マスターテープを「わいせつ物」として没収。ちょうどフランスDVD会社の社長が、カンヌに参加していたので、「カンヌ映画祭に関係する作品」であるとフランスと交渉したら2週間後にやっと返却した。

・本来、実験演劇用の作品なので、映画館では上映しないのが基本であるが、2004年、東京ファンタスティック映画祭とそのファン投票1位の頼みで、特別に上映、ただし警察の要請で8年間は上映しないと伝える。(これは8年たったら、上映できる社会・政治環境になっているのではないかという 楽観的推測だったが、現実は逆であった)

・2010年ゆうばりファンタスティック映画祭では、監督は海外に逃亡し、行方不明である、というエピソードをフェスティバル・ディレクターらが観客に話す。

・2012年は、日本に戻ってきていると噂されている。
地下幻燈劇画 少女椿
地下幻燈劇画 少女椿
1992年/日本/52min/カラー/β-CAM/映倫通過版
監督・脚本:絵津久秋
作画:原田浩
原作:丸尾末広
製作:密閉映劇 霧生館
音楽:J・A・シーザー
声の出演:中美奈子
異色漫画家・丸尾末広原作。母を亡くした薄幸の美少女・みどりちゃんが「花をたくさん買ってくれた親切なおじさん」を訪ねる。しかしそこに待ち受けていたのは見世物小屋の狂気の世界だった・・・
一般公開はとても不可能といわれる奇形・内蔵露出・強姦・児童虐待・動物虐待・殺人等タブー描写のオンパレード。実際にオリジナルフィルムは成田税関で没収されており、国内ではほぼ封印されている伝説のアニメーション。 謎と怪奇、グロテスクなエロに満ちた本作品、ただスクリーン上で展開されるのみではない。どんな仕掛けがなされるか、是非ご来場を!