21世紀の黙示録

あらゆる場所で、あらゆる人々が、気軽に愛や平和や環境保護をとなえる21世紀に、現実で起きている惨劇。人知れず犠牲になる人々。この事実に目を背けないことが平和へ至る本当の道だ。3作品とも日本初公開、金沢のみの上映。

上映作品

『消えた少女たち』

Señorita ExtraviadaSeñorita Extraviada
2001年/メキシコ/76分/カラー/DVD/スペイン語/日本語字幕
監督:ロールデス・ポルティージョ

90年代前半の北米自由貿易協定の結果、多くのアメリカ企業が進出したメキシコ国境の町シウダ・フアレス。国中からの貧しい女性たちが安い労働力として、企業の工場で働いている。ある日彼女たちは失踪し、砂漠で死体となって発見される。犠牲者は現在で数百人を超えるが、未解決のままである。この町で何が起きているのか?

『アブグレイブの亡霊』

Ghosts of Abu GhraibGhosts of Abu Ghraib
2007年/アメリカ/78分/カラー/DVD/英語・アラビア語/日本語字幕
監督:ロリー・ケネディ

世界を震撼させたイラク・アブグレイブ刑務所でのアメリカ軍による大規模なイラク人捕虜虐待事件を、目撃者、被害者、加害者からの証言を交え描いた衝撃のドキュメンタリー。この残虐行為を嬉々としておこなった加害者たちは、アメリカ本国ではごく普通の人々だった。なぜ人間は人間に対してここまで残虐になれるのか?

『シャドウ・カンパニー 戦争を変えた民間軍事会社』

shadow companyShadow Company
2006年/カナダ/86分/カラー/DVD/英語/日本語字幕
監督:ニック・ビカニック、ジェイソン・ボーク

21世紀、急速に進む民営化により戦争もビジネスとなった。業務内容は戦闘員を戦場に送る人材派遣サービス、正規軍兵士の警護、訓練など契約により多岐にわたり、市場規模は1千億ドル以上といわれる。傭兵とは一線を画す、高度にシステム化されたPMC(民間軍事会社)の実態とは?