期待の新人監督2016

9/25(日) 12:45〜

一般公募自主映画の中から選ばれた3作品を上映し、最優秀作品としてカナザワ映画祭期待の新人監督賞、観客投票で選ばれる観客賞、そして出演俳優賞を選ぶ。

狂える世界のためのレクイエム

2015年/88min

監督・脚本・編集:太田慶

出演:阿部隼也、東亜優、山村真也、永里健太朗、小宮孝泰

ボーイ・ミーツ・ガール。だが男は「通り魔」、女は「テロリスト」だった。男は女の為に世界を滅ぼすことを誓い、「一人一殺」のテロを決行することになる。「みんな資本主義が悪いんだ!」

太田慶 1968年大阪生まれ。しがないサラリーマン生活を20数年間続けながら、頭の中では映画のことばかり考えています。次第に映画に現実を侵食され、こんな映画を撮ってしまいました。自分のプロフィール代わりの一本です。ぜひ観てやって下さい。

さいなら、BAD SAMURAI

2016年/61min

監督・脚本・主演:大野大輔

出演:本間玲音、黒木歩、富永茜

初めて撮った自主制作映画『BAD SAMURAI』で110万円の借金を抱え、どん詰まりに陥った大野大輔が本人主演、本人監督で撮った自伝映画。21世紀の自主映画残酷物語。現実に救いはない、これは実話だ。

大野大輔 1988年千葉生まれ。呪われた映画作家。映画美学校13期フィクションコース初等科修了。初めて撮った自主制作映画で多額の借金を抱え、しかも誰にも観てもらえませんでした。もう映画やめます。さいなら。

花に嵐

2015年/76min

監督・脚本・撮影・編集・主演:岩切一空

出演:里々花、小池ありさ、篠田竜、半田美樹

早稲田大学で映画サークルに入った「僕」こと「アブラ」を導く不思議な先輩女子の「花」。初めてカメラを手にした「僕」の周りに起きた奇跡の「嵐」をP.O.V.手法で収めたセミ・フェイク・ドキュメンタリー。

岩切一空 1992年東京世田谷生まれ。大学で映画製作に目覚める。目覚めた瞬間、映画に祝福されている事を確信。

審査員

黒沢清

1955年神戸生まれ。立教大学在学中より8ミリ映画を撮り始める。主な作品に『CURE』『回路』(00年カンヌ映画祭国際批評家連盟賞受賞)『アカルイミライ』『トウキョウソナタ』(08年カンヌ映画祭ある視点審査員賞)『岸辺の旅』(14年カンヌ映画祭ある視点監督賞)など。現在に至るまで多数の国でその作品が紹介されている。最新作は『クリーピー』と初のフランス映画となる『ダゲレオタイプの女』。

ダンカン

1959年埼玉生まれ。たけし軍団の一員として幅広く活動。出演作には、『3-4x10月』『みんな~やってるか!』『この胸いっぱいの愛を』『純喫茶磯辺』『容疑者Xの献身』『俺たちに明日はないッス』『ゆるせない、逢いたい』『白ゆき姫殺人事件』『ソフテン!』など多数。監督作には『七人の弔』がある。

柳下毅一郎

1963年大阪生まれ。東京大学工学部卒業。英米文学翻訳家・映画評論家・殺人研究家。訳書にJ・G・バラード「クラッシュ」、R・A・ラファティ「第四の館」、アラン・ムーア/J・H・ウィリアムズIII「プロメテア 1」など。著書に「新世紀読書大全」「皆殺し映画通信」シリーズなど。編書に「女優 林由美香」がある。