上映作品　―　亜細亜怪談

霊幻道士

19 世紀清朝時代の中国を舞台に、呪われた埋葬で蘇った死人・キョンシーと霊幻道士の壮絶な戦いを描くキョンシー映画の最高傑作。あまりにも斬新だったキョンシーの習性、恐怖と笑いが絶妙な本作は80 年代半ばに大キョンシーブームを巻き起こした。主題歌" 鬼新娘" も素晴らしい本作が霊的爆音で復活。

深夜、荒れ果てた劇場に響く奇怪な歌声と醜くおぞましい顔の男。劇場の屋根裏に潜む、硫酸で顔面を溶かされた男の復讐を恐ろしく描く中国版「オペラ座の怪人」。1930 年代上海での初公開時には恐怖のあまり死亡する観客もいたという。忌まわしく不吉な気配があまりにも濃厚に満ちた怪奇作品である。

前作の大ヒットにより作られた続編で、前作に登場した怪人の後日談。古城に棲むマッド・サイエンティストによる人造人間の実験やその復讐など、今回は「フランケンシュタインの怪物」のモチーフも登場する。監督の超自然なるものへの思想も色濃く反映され、特異な作家性を窺わせる。

韓国の山深い寒村で、猟奇連続殺人が発生。平和な村は恐怖に包まれた。実は犯人は巨大な人喰いイノシシ" チャウ" だった。チャウを退治するため伝説の元猟師、学者、刑事たちがこの村に集まった。暴走する人喰いイノシシを止めることができるのか？昨年、米国でチャウに匹敵する大きさのイノブタが発見されたという。